人間関係に、異動に悩む方への処方箋
4月は転職・転勤・異動など、新生活・新職場が始まる季節。
サラリーマンであれば、必ずしも望まなかった異動をされた方は
多いのではないでしょうか?
異動しなかった方でも、上司・同僚・部下が新しく入れ替わる。
そんな方は多いと思います。
そんな新しい部署・新しい人間関係の中で、「恵まれた」と思う方もいれば、
「何で私が異動になったんだ!」
「何でこの部署に異動なんだ!希望とまったく違う!」
「新しい上司や部下は、全く話が通じない!」
「あいつは、話もまともに聞かず、理解する能力もない!」
「今度の上司は、自分の頑張りを全然認めてくれない!」
そう悩むこともありますよね。
私自身、異動を経て数カ月・数年経った後でも、過去の異動の意味に悩み、
日々の人間関係の難しさに悩むことがあります。
そんな悩みを持つ方が、
・前を向いて一歩踏みだす勇気を持てる
・悩む自分を正面から受け止められる
考え方(学問)があります。
それは、
アドラー心理学
です。
アドラーは、かの有名なフロイトとともに研究していた人物です。
その考え方の面白いポイント-悩みの処方箋は、以下の2つ。
1.課題の分離
2.対人関係のカードは常に自分の手元
1.課題の分離
物事を「誰の課題なのか」「その結果を受け入れるのは最終的には誰なのか」
という視点で、自分と他者の課題を分離する。
そのうえで、
積極的に、他社の課題を切り捨てる!!☺
たとえば、
・子供が勉強するのか、遊びに行くのかは、「子供の」課題であって、
「親であるあなたの」課題ではない。
・上司や関係者が理不尽な怒りを持っていたとしても、理不尽な感情を
どう処理するかは「上司の」課題であり、「部下であるあなたの」課題ではない。
・会社が異動を決定した意図は、自分の課題ではない。
(そして、概ね大した理由はない)
自分の課題は、自分自身がどのような意味合いを持たせるか、または持たせないか。
2.対人関係のカードは常に自分の手元
・「相手が私をどう思っているか・どう評価しているか」は「私の課題」ではなく、
思い悩むことに何の価値もない。
・現在の対人関係が、自分にとって好ましくないと感じる時、「私の課題」は
「他社がどう私を評価しているか」ではなく、「自分がどのような関係を
構築したいか」。
→課題の分離をもとにすれば、相手が関係修復の意思を持っているかは無関係であり、
「自分が関係修復をしたいか否か」だけが、自分が悩むべき課題となる。
アドラー心理学は、上記のほかにも、一般常識的な考え方から
一歩抜け出した、さまざまな気づきがあります。
パット見すると、
ん??何言ってるの??人生観として、間違ってるでしょ?!
と思ってしまうのも、面白さの一つだと思います。
少し前に売れた「嫌われる勇気」という書籍も、アドラー心理学に関するものですので、よろしければそちらもご覧ください。